Morino Reportモリノレポート
東西線沿線の施設が連携し、防災の輪を広げる〜東西線沿線AP協議会 防災・減災プログラム〜
公開日:2026年06月30日
カテゴリー
まちづくり / 企業防災 / 地域防災 / 自助・共助
東西線沿線AP協議会の活動について
東西線沿線AP協議会(以下:AP協議会)は、地下鉄東西線開業を契機に、沿線の「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」「八木山ベニーランド」「仙台うみの杜水族館」「八木山動物公園フジサキの杜」の4施設と、仙台市交通局で組織した団体です。「こども・夢・未来」をキーワードに、2015年11月26日に発足しました。団体名は各施設の特性に由来して「AP協議会」(A=アミューズメント、アニマル、アクアリウム、アンパンマン、P=パーク)と命名しました。
AP協議会の活動目的は、地下鉄東西線の利用促進と仙台市内の回遊性を高めることです。4施設と市交通局で、共同ポスター掲載やスタンプラリー企画のほか、地域イベントへの出展にも力を入れて、連携の輪を広げています。これまで、地域の方々に地下鉄東西線や各施設へ親しみを持ってもらおうと「TBC夏祭り」へ出展し、また、2025年12月6日には、東西線開業10周年に合わせて、各施設の動物やキャラクターのポスター、ステッカーで装飾した内装飾列車の運行を実現しました。
さらに2026年5月12日は、初めての防災の取り組み「AP協議会防災・減災プログラム(以下:防災・減災プログラム)」を開催しました。
「AP協議会防災・減災プログラム」とは
「防災・減災プログラム」は、AP協議会の多様な来館者が集まる施設の防災対策について、共有・検証を通じて、より実効性の高い対策の確立を目指します。災害が頻発化・激甚化する近年において、集客施設としてどのような備えや対策がお客様の安心につながるのか、施設の枠を超えて考える必要があると考え、企画しました。
今回は、仙台アンパンマンこどもミュージアム&モールの防災訓練に、AP協議会を構成する各施設のスタッフも参加する形で実施しました。
AP協議会「防災・減災プログラム」防災訓練を振り返って
この訓練は、震度5強の地震とそれに伴う火災発生を想定し、参加者が避難誘導や避難経路の確保、スタッフの安全確保などの手順を確認した後、訓練を通じて感じた課題や気づきについてディスカッションを行いました。
初めての試みということもあり、手探り状態ではありましたが、施設の枠を超えて訓練を行い、ディスカッションの中で「私たちの施設も似たような課題がある」「我々の施設ではこうしている」といった具体的な情報交換ができたことは、大きな一歩です。
各施設の立地や構造は異なりますが、「小さなお子様から高齢者、観光客など、多様な来館者が流動的に集まる空間」である点は共通しています。だからこそ、施設が連携して防災に関する情報共有を行うことが大切だと感じました。活動を単発で終わらせず継続して実施し、各施設に来館してくださる小さなお子様からご高齢の方まで、より一層安心安全に過ごしていただける環境を作っていきたいです。
ディスカッションを通して得た気づき
今回のディスカッションを通して、常日頃から訓練を継続することの大切さを改めて実感しました。やはり、災害はいつ起こるかわからないことに加えて、スタッフの熟練度も様々です。新人スタッフから経験豊富なスタッフまで幅広い人員がいる中で、日々の訓練をしっかり継続し、熟練者が自発的に他のスタッフへ知識や技術を伝えられる環境づくりを進めていきたいと感じました。
今後の活動予定や目標について
我々の目標としては、今回初めて実施した「防災・減災プログラム」を通して、防災・減災に対する取り組みをしっかりと継続させていくことです。今回のプログラムは仙台アンパンマンこどもミュージアム&モールで実施しましたが、将来的にはAP協議会に所属している施設のスタッフを交えた合同訓練なども行っていきたいと考えています。このように情報交換を活発にすることで、各施設ごとの防災・減災課題の解決につなげ、訓練の内容をブラッシュアップさせていき、来場してくださるお客様が安心安全に利用できる環境を、これからも作り続けていきます。地域活性化のために、これからも共に頑張っていきたいと思います。
快適で強靭な防災環境都市を目指して20字